まずは「坊がツル」へ行ってみよう!

くじゅう、久住、九重・・・どこからどう行くのか・・・山登り関連情報をググってみるもハッキリ言ってくじゅう初心者にとっては不明点が多い。ので、事前に登山口を実地調査してみて選んだのは、大分県玖珠郡側からの登山道と目的地は山ではなく盆地の「坊がツル」。山は難易度、装備などが不明だったため今回は計画なし。それからアクセスの良さ、初めてでも大事にはならんだろうという判断、駐車場有、登山口からキャンプ場が近い、そのあたりの情報をもって「坊ガツル登山口(吉部)」から入山する計画とした。

今回のトレックは動画でも紹介させて頂いてます↓

「坊がツル」とは

九重連山の主峰・久住山と大船山等に囲まれ、阿蘇くじゅう国立公園に含まれる標高1230メートルの場所に位置する日本では希少な中間湿原です。2005年、長者原のタデ原とともにラムサール登録湿地に認定されており、希少な植物の宝庫でもあります。「坊ヶづるキャンプ場」があるので、夏にはキャンプを楽しむ事ができます。坊がつる、坊ヶつる、坊がツル、坊ヶツルなどとも表記されます。

出典 観光情報公式ガイド  https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4431 閲覧日2022年8月16日

そもそも「くじゅう」はどの辺りを呼んでるのか

よく言われる「くじゅう へ行ってきた」は、かなりの広範囲を総称してのことだと思われる。Googleマップで見ると、くじゅう連山周りの緑が濃い部分を「くじゅう」と呼んでる事が多いのではないか。

濃い緑部分を「くじゅう」と呼んでるケースが多い(個人的見解)

くじゅうといっても実際には盆地あり、幾つもの山あり、と広範囲だ。ややこしいのは、その「くじゅう」は阿蘇くじゅう国立公園なんだけど、「阿蘇」に行ってきたの阿蘇もやはり阿蘇くじゅう国立公園だ。

赤枠はどちらも阿蘇くじゅう国立公園

よくドライブ情報で出てくる「やまなみハイウェイ」はこの「くじゅう」と「阿蘇」を縦断しているので、有名な「長者原」「大観峰」などの位置が更にこんがらがってくる。「長者原」はくじゅう、「大観峰」は阿蘇にある。

「くじゅう」へのアクセス(登山口)

本題のその「くじゅう」へのアクセス、地図上で登山口表記がある下記5箇所の登山口へ実際に行ってみた。大船山登山駐車場以外は迷わずに行く事ができた。

  1. 坊がツル登山口(吉部) 大分県玖珠郡九重町田野 1712-2011
  2. 牧ノ戸峠登山口(沓掛山) 大分県玖珠郡九重町田野 牧の戸峠
  3. 赤川登山口 大分県竹田市久住町大字久住 4008-1
  4. 久住高原 沢水(そうみ)キャンプ場 大分県竹田市久住町大字久住 3995
  5. 大船山登山駐車場 大分県竹田市久住町大字有氏
Googleマップでは主に5箇所の登山口を確認できた

①坊がツル登山口(吉部)は今回利用した登山口

②牧ノ戸峠登山口(沓掛山) は5月27日(ミヤマキリシマの時期?)の平日にも関わらず大変な人混みだった。広い駐車場と立派なレストハウスもあり団体を受け入れるに向いてる様だ

③赤川登山口は、トイレはもちろん宿泊施設があって、日帰り湯も利用できるというかなり心惹かれる登山口

④久住高原 沢水(そうみ)キャンプ場 はキャンプ場横の登山口から入山する。登山道の調査はしていない

⑤大船山登山駐車場 はかなり荒れ果ててた。トイレなどはなくその辺に駐車する感じの登山口だった

②牧ノ戸峠登山口 えぇ〜?この人数よ!平日っすよ!へ・い・じ・つ!
③赤川登山口 下山したら即温泉!次回ここにするかなぁ
④久住高原 沢水(そうみ)キャンプ場 キャンプ場の横が登山口になっていた
⑤大船山登山駐車場 利用された雰囲気がなかった

吉部(よしぶ)から入山

前置きがかなり巨大になってしまったが、早速、坊がツル目指して吉部から入山しよう!駐車場料金は日帰り300円。泊まりは500円。一瞬、泊まりって何だ?と。そうか上にはキャンプ場があるよね。

容器に入った紙にナンバーを書いて、300円とともに両脇の近代的な料金箱に投げ込む
すでに標高が高いのか、平地より5、6度低い印象
かなり湿った用紙に記入して入山する

登山口に備え付けの用紙に記入したらいよいよ登山スタート!坊がツルまでは約90分行程の設計となっている。

緑鮮やかな登山道をしばらく進む
時折水が流れる音が聞こえる。近くに川があるようだ。

登山開始15分ほどで急登が現れる。しかし、10分ほどで登りきり、その後は平坦な登山道だった。景観はよくない。

結構な急登が出現
登山道の整備、ありがとうございます!
急登を過ぎれば平坦な道が続く

入山後40分ほどで暮雨の滝入り口に到着する。読み方はググってみるといくつかヒットするが、「くらぞめのたき」が主流の様だ。ほんと漢字の読みってムズいよね。

暮雨(くらぞめ)の滝
小振りな滝だけど水量が多いともっと迫力があるんだろう

坊がツル に到着

入山から80分ほどで坊がツル入り口に到着する。

景観がない登山道からいきなり広大な草原が現れた
すみません、なんてお名前の山?
吉部側から見ると左奥にキャンプ場がある
吉部側から見ると右奥に法華院温泉山荘がある

だだっ広い草原がある盆地の真ん中に川が流れており、季節によってはさまざまな植物が咲いて綺麗なんだろう。山々に囲まれており、光害がなさそうだし夜はさぞかし星が綺麗だと想像できる。キャンプ候補地に新規仲間入り決定。次回以降は別ルートから訪れてみたい。

玖珠川源流のなぞ

坊がツルキャンプ場のすぐ近くに玖珠川源流の表示があるんだけど、この川は鳴子川と地図では表示されており、玖珠川は山の反対側の筋湯温泉あたりを流れている。悠久の歴史が存在するのか、はたまた、ちょっと誰か間違ってしまったのか!?なぞ・・・

なぜここに?

下山後は「鉄山キャンプ場」へ

登山口駐車場から車で5分もかからない近さ。予約不要という気軽さもあり鉄山キャンプ場を選択した。1泊3500円。11時過ぎに到着したんだけどかなりのキャンパーさんが!川沿いのいい場所は空いてないのでどうしようかとグズグズしてたらほとんどの方が撤収中でした。これから帰られるのね。という事で川沿いのいい場所をゲットできました。テントを貼って、昼食とって、温泉へ行く計画です。

目の前を流れる鳴子川。源流は玖珠川のなぞ

ワンポールテントだけど、前回からほぼ完璧な張り具合。最初の5角形のペグダウンが大事ですね。って今頃気づくという。このテント好きなんだけど風が抜けないので、気温が高い時期はテント内は暑い。

蚊はゼロ。代わりにハエと羽付アリが飛び回る

セッティング完了したので、昼食は簡単にカップ麺。すでに絶滅してると思っていたふた止めシールが付いていた。

外で食べるカップ麺のうまいこと!
こちらの準備も忘れない。拾わないでねと願いを込めて。

お隣の広めのサイトにご家族づれが来られました。ご家族づれのキャンプって装備がごっついよね。設営中の様子(雄叫びなど)からお父さんの大変さが伝わってくる(涙。リラックスしに来たのに疲れて帰るのでは?と。余計なお世話はそれくらいにして、温泉に行こう!

今朝登山口に行く途中に道路脇の看板見たんよね
ぬるめのお湯にほんとに体に泡がつくという気持ちい〜温泉でした。600円でした。

いや〜 ぬるめのお湯なので、無限に入れる温泉。撮影禁止だったので炭酸が肌につく様子をお見せできないけれど佐賀県の古湯温泉より少しだけ温度が高いって感じだったな。さっ 帰ってあれやこれやしましょう!

あまりに暑いので、仲間を増やしました

温泉とキャンプ場の間にスーパーもあって、今回の登山口、キャンプ場の場所選びはあり得ない100点です。大吟醸もパクられる事もなくつめた〜くなってました。「お父さ〜ん、川に大吟醸が流れてるよ〜」「マジか!でかしたぞ息子!」「うまっ」とかだとガッカリだもんね。

しばしご休憩

夕食は、ベーコンとコーンの炊き込みご飯

今回は、新鮮な食材ではなく、缶詰にこだわっての食事にしてみた。焼き鳥缶とかよく見るけど今回はベーコンとコーンの炊き込みご飯にしてみた。

ベーコン缶高っ!
お米を1時間浸水。その間にヘベレケに・・・

缶詰の量を見て米を0.5合を諦め1合にした。食べ切れるのか不安ではある。約1時間米を浸水させ、具材を米の上に展開。水分は合計で200ccでチャレンジ。まぁ大体ですよね、キャンプ飯は。上手くいったのでそんな事が言えるとも言える。

風がない日はほったらかし炊飯が便利ですな
さぁさぁ どれどれ?軍手逆!
完璧!ピラフみたいで美味しかった

今回は場内撮影とか色々計画してたんだけど、予想以上のキャンパーさんがいらしゃったので、諸々の撮影は諦め、ゆったりキャンプを楽しみました。

坊がツルを訪れての振り返り

初めてのくじゅう体験だった訳だが、結構近いんだなと。登山口によるのかもしれないが。次回は違う登山道から登って、坊がツルキャンプ場、もしくは法華院温泉山荘をベースとした登山もいいかなと感じた。人気あるのもうなづけるくじゅう初体験でした。

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shin
1966年生まれ。 20代まで自由に生きていたが、30代に初めて会社員として生きる。 中国(大連、上海、青島)10年間の駐在を経て2020年に帰任。 日本について知らない事ばかりと気づく。色々な経験を通して知見を広げ、世の中の役に立ちたいと願う。