屋久島の大自然にまみれよう!

ヤリスクロスでキャンプもね!

屋久島について

人口12,913人(平成27年国勢調査結果より)

面積504.89km2(日本で5番目)※色々なランキング方式あり

1,000メートル級の高峰が連座しており、九州最高峰の宮之浦岳(標高1,936メートル)を擁している。亜熱帯から冷温帯に至る植生の垂直分布が見られるのも大きな特徴であり、樹齢数千年に及ぶ屋久杉をはじめとする、世界的にも貴重な自然が残っている。平成5年、世界遺産条約に基づく世界自然遺産に登録された。古くは安土桃山時代に豊臣秀吉の命によって屋久杉が運ばれ建材に採用された歴史的背景もある。屋久島の遺産登録地は島全体の約20%にあたる、10,747ha。島全体が遺産登録されている訳ではない。鹿児島県屋久島の雨量は気象庁の年降水量の平年値の記録では1位。なので訪れた人の記憶に雨がよく登場するのもうなづける。

屋久島ツアーの行程(3泊4日)

■2022年3月14日

福岡自宅発→鹿児島港→(フェリー)→宮之浦港(屋久島)→キャンプ場

■2022年3月15日

キャンプ場→荒川登山口→縄文杉→荒川登山口→温泉→キャンプ場

■2022年3月16日

キャンプ場→益救(やく)神社→千尋の滝→大川の滝→西部林道→屋久島灯台→永田いなか浜→キャンプ場

■2022年3月17日

キャンプ場→横河渓谷→東支那海展望所→宮之浦港(屋久島)→(フェリー)→鹿児島港→福岡自宅着

オーシャンビューキャンプ場

キャンプ場敷地は海岸に面している 写真:筆者撮影
陸側は濃厚な茂みが迫っている 写真:筆者撮影

住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦2447-1

受付:屋久島観光センター 0997-42-0091

今回の宿泊は全てこのキャンプ場にお世話になった。”いたせりつくせり”のそれではないが、旅の印象を深めるなら全く問題ないと個人的には感じた。入口は火之上山埠頭から脇道に入るんだけど、分からないと思う。通り過ぎて、引き返す時に気づくと思う。看板もよく見ないと見落とす。

入り口。近づいて目を細めればはっきりと見えます 画像:筆者撮影

1泊800円(2022年3月)、3泊利用させて頂きました。水場とトイレはあるが、照明はない。トイレの内容が気になる方は火之上山埠頭まで歩けば立派なトイレがある。キャンプ場は海岸近くのため、波の音が心地よく、目覚めは抜群に自然を感じられる。しかし、一旦風が吹き出すとかなりの風圧でテントが 「ガサ」 るので、そこは覚悟が必要。蚊は居なさそうだったので、インナーテント張らなかったんだけど、数箇所虫に刺されてしまった。大変お世話になりました。風呂は車で15分ほどの「縄文の宿まんてん」を利用。日帰り利用で1600円/回。とても綺麗な温泉だった。宿泊費を考慮すればお得というもんだ。

キャンプ場から望む朝日 画像:筆者撮影
星も綺麗に見えた 画像:筆者撮影

2022年3月14日(1日目初日)

午前2時30分に福岡を出発。鹿児島港8時30分発のフェーリーに乗る為に。ヤリスクロスに搭載されているレーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシストのお陰で高速道路の走行時の負荷がかなり低減される。えびのJCで20分ほど仮眠したあと順調に進み、7時30分鹿児島港到着。Googleマップで確認の上、早めに出発したつもりだったが、かなり ”ギリ” の到着となった。

鹿児島港 7時30分受付後すぐに「フェリー屋久島2」乗船 画像:筆者撮影
8時30分鹿児島港出港 画像:筆者撮影

予定通り8時30分にフェリー出港の後、20分遅れの12時50分に宮之浦港に入港。

宮之浦港到着 画像:筆者撮影

キャンプ場の受付を屋久島観光センターで行うも、受付の方から連泊で予約せずにまずは1泊して判断して欲しいとの申し出。合わせてキャンプ場には水場とトイレしかないよ、と念を押される。他に何か必要?受付の方からはあまり自信ない印象を受ける。この事を連泊手続きの際、聞いてみると連泊の手続きした後から「イメージと違うからキャンセルしたい」的な件がよくあるとの事。

キャンプ場へ移動しテント設営。久々のテンマクデザインのサーカスTCの設営はかなり手間取った。正面入り口がどの面か分からずに、2度ほど手直し実施。上部の換気口の”つっかえ”の忘れは後からの気づきの為、そのままにしといた。性格ぅ〜

なんとかテント張り完了 画像:筆者撮影
きゃぁ〜 なんてこと! 画像:筆者撮影

ペグを打ち込むも地中の石に苦労する。苦労の前に集中出来てなかったのでは?スカートにペグを打ち込むなんて・・・

15時頃やっと設営完了し、食糧買い出しにAコープ 宮之浦店へ。車で5分の位置。

Aコープ 宮之浦店 画像:筆者撮影

コインランドリーは車で3分位の距離。少量の衣類だと洗濯から乾燥まで全自動60分1200円だった。

コインランドリー 画像:筆者撮影

夕食は簡単に済ませ、明日の早起きに備える。

肉、サラダ、ビールを買ってきた 画像:筆者撮影

寒さ対策の為、電気毛布を準備したが早朝でも15度前後という事もあり結局今回のツアーでは使わずじまい。

電気毛布は使わなかった 画像:筆者撮影

3月14日の動画

2022年3月15日(2日目)

午前3時起床後、3時50分にキャンプ場を出発して屋久杉自然館に4時20分到着。

屋久杉自然館 画像:筆者撮影

屋久杉自然館から荒川登山口まではマイカー乗り入れできず、バスを利用しないといけない。その運用期間が決まっているので、確認した上での訪問をお勧めする。バスのチケットは昨日、キャンプ場の受付をした観光センターで購入済。

荒川登山バス時刻表 画像:筆者撮影

屋久杉自然館で乗車券と引き換えたのが4時25分頃。その5分後には5時発の1号車は満席となった。次は5時40分発となる。早起きして良かった。そこから35分ほど真っ暗な中バスに揺られると荒川登山口に到着する。帰りは15時発のバスがいちばん早い便。登山口は真っ暗でどこから入山するのかわからず。周りはガイド付きばかりの団体ばかりだったが、単独の親子2人組が歩き出したので、ついて行くことにした。トロッコの線路の間に板が敷いてあり、その板の上を真っ暗な中、ライトを頼りに歩くようだ。記録をみるとこの板の上を2時間10分歩いていた。

トロッコ線路の間に板が敷いてある 画像:筆者撮影

しばらく順調に進んでたが、その親子が早めの休憩と着替えの時間をとった。この寒さの中半袖で歩き出してたもんね。あまりに寒かったんだと思う。これで自分が先頭になってしまった。かなり心細いなか延々と板の上を進む。数箇所、下から川の水が勢いよく流れる音が聞こえた。それもかなりの高さを歩いている様だが、下までライトも届かないし、板の幅が狭いので足元に集中して歩き続けるしかない。6時10分頃ともなるとだいぶ日が昇ってきて微かに周囲を目視出来る様になった。かなり自然が「濃い」印象を受ける。木々もかなりの太さが目に入る。

少しづつ周りが見えてきた 画像:筆者撮影

6時45分 楠川分れ 白雲水峡分岐(白雲水峡まで110分表示)を通過。

7時30分 仁王杉通過

7時42分 激しい雷と共に雨が降り出しレインウェア着用

7時50分トロッコ線路沿いの道が終わり急登へ続いていく

8時6分 翁杉通過

8時10分 ウィルソン株通過

ウィルソン株 内部から見上げるとハート型になってるんだって。後から知りました。 画像:筆者撮影

8時28分 自然観察路(ウィルソン株)分岐通過

8時53分 夫婦杉通過

9時20分 縄文杉到着! 展望台からはかなり遠くからのご挨拶となる

標高1330m付近、胸高周囲16.4m、推定樹齢7200年 画像:筆者撮影

9時30分 下山開始

10時50分 トロッコ線路沿いの道へ

11時47分 楠川分れ通過

13時00分 荒川登山口到着

15時発 屋久杉自然館行きバスに乗車し帰路につく

夕食は鶏団子レタス鍋。スーパーで鍋ポーションを発見できず、鶏ガラスープで調理した。

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鶏つくね、レタス、酢の物、ビールを買ってきた 画像:筆者撮影

3月15日の動画

2022年3月16日(3日目)

連日の登山の体力は持ち合わせてないので、今日は体を休めるため、車での移動をメインとして屋久島の見どころ巡りの日とした。これはこれでハードな行程だったな。

まずは益救(やく)神社にて、昨日の登山の報告と引き続き屋久島ツアーの安全の見守りをお願いした。

益救(やく)神社入り口 画像:筆者撮影
益救(やく)神社 御朱印 画像:筆者撮影

その後、千尋(せんぴろ)の滝→大川の滝→西部林道→屋久島灯台→永田いなか浜、を訪れた。

「千尋の滝」は近寄れないが、大きくかなりの水量だ。しかし、左側に露出している岩が巨大な一枚岩の様でそちらが気になって仕方がない。こんな大きな岩は見たことないし。岩と呼んでいいのか的な巨大さ。

なんという巨大な岩! 画像:筆者撮影

「大川の滝」この滝は間近で見る事が出来る。流れていく水のなんと綺麗なことか。

水しぶき無料で浴びれます 画像:筆者撮影

「西部林道」いきなり道が狭くなるんだけど、離合(すれ違い)は大変。3度ほどバックして離合した。途中、道を塞いで工事されてたりして、交通量が普段どれだけ少ないか理解できた。しばらく行くとまさにサファリパークの体を成してくる。登場人物は、猿と鹿だけだけど。

鹿さんこちらを一瞥するも反応なし 画像:筆者撮影

逃げなくていいけど、避けてほしいよね。まっ 人間の都合で作った道なんで申し訳ないけど。

こちら見るけど避けない人たち、ごめんね、お邪魔して 画像:筆者撮影

「屋久島灯台」鹿児島県に現存する唯一の明治期灯台。日本本土から台湾に至る南方航路整備のため、九州西岸から南西諸島にかけて建てられた灯台8か所の一つで、明治30年1月10日に最初の灯をもとした。

観光客の車が1台と運転者が見当たらない車が1台駐車場に。運転者がいない方の運転者は一体どこ行ったんだろうか。釣りか?とも思うが、降りて行く道がないし、崖っぷちだし。深く考えるのはよそう。

「永田いなか浜」ここは海亀の産卵で有名な海岸だ。ここもだけど屋久島の海の色がエメラルドグリーンとでも言うのか、見たことない綺麗な青で見惚れるほど透明だった。

産卵時期にはかなりの監視体制のよう 画像:筆者撮影

見どころ巡りも無事終了し、スーパーに寄ってキャンプ場へ戻る。そこではニワトリ🐔との攻防のゴングが鳴り響いた。犬とか猫なら絡み方がわかるが、ニワトリとの絡みは経験ないため、無視を決め込むもテント内まで攻めてくるのには手を焼いた。

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こっち見てるし 画像:筆者撮影

このニワトリはキャンプ場入り口にご自宅があり、お向かいさんはヤギさん邸です。ヤギさんが出てこなくてほんと良かった。テントごと、車も食べられてなくなったかもね。

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キャンプ場入り口 左側がニワトリ邸、右側がヤギ邸 画像:筆者撮影

夕食は流石に鶏肉は気が引けたので、焼き肉とした。たまたまだけど。

明日、3月17日は宮ヶ浦岳登山の予定を組んでいたが、天気予報が大雨なので、断念して明日福岡へ戻ることにした。どっか行くたびにリベンジする場所が増えるというね。終わらない旅の始まりだ。

この後、17日も大雨に変化する 画像:筆者撮影

3月16日の動画

2022年3月17日(4日目最終)

フェリーは13時30分出港なので、午前中に「横河渓谷」へ行ってみる。キャンプ場から車で約40分の道のりだ。行ってみるとお弁当持ってきて大きな岩に座って食べると最高な場所。綺麗な水が流れるのを見ながら豪快な水の音を聞きながら食べる食事は美味しいだろうな。次回そうしよう、いや、しない。旅が終わらないので。

これぞ透明という水。夏泳ぐと最高だろうな 画像:筆者撮影

帰り道にある「東支那海展望所」でドローンを飛ばしてみるが、電波の通信状況が悪く近距離しか飛ばせなかったのは残念。

展望所だけど地理的理由からか車は数台しか止めることできない 画像:筆者撮影

その後フェリーも定時で宮之浦港を出港し、無事に鹿児島港に到着。ここから4時間ほど高速道路の運転だ。帰宅の瞬間まで気を抜かない様に帰ろう。

鹿児島港到着 画像:筆者撮影

高速道路では又あの問題が発生!

カフェオレとカフェラテって何が違うんだっけ?問題発生 画像:筆者撮影

3月17日の動画

https://youtu.be/8F03-H9-GiY

屋久島ツアーを終えて

3泊4日、縄文杉あたりで歓迎の雨が降ったがそれ以外は晴天だった。周りの人からは屋久島でそんな旅は珍しく幸運だとのこと。ほんとに凄まじく濃い自然だらけの屋久島。登山道もかなりのコスト(ヒト・モノ・カネ)をかけて整備されている。このまま、ありのままの自然を末長く保ってもらいたいし、訪れた人はその事を肝に銘じておかないといけないと考えさせられる。次回はぜひ、宮ヶ浦岳に登山に挑戦したい。

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shin
1966年生まれ。 20代まで自由に生きていたが、30代に初めて会社員として生きる。 中国(大連、上海、青島)10年間の駐在を経て2020年に帰任。 日本について知らない事ばかりと気づく。色々な経験を通して知見を広げ、世の中の役に立ちたいと願う。